<p>祖父の源造から鷹匠の哲学と技術をいくつも教わった少年・源太郎。

驚くべき知能と堂々たる体格を兼ね備えた極上の角鷹(くまたか)・太郎丸との間に絆をつくることにも成功し、このまま鷹匠として順調に成長するかにみえた。

しかし、ある事件がきっかけとなり、鷹を使って動物の命を奪うことが正しいことなのかどうか、分からなくなってしまう。

祖父から一流の技術を学び、最高の鷹を友に持ちながら、道を見失った源太郎。

果たして、彼がその左拳にもう一度、籠手(こて)を着ける日は来るのだろうか? そして源太郎の手から太郎丸が大空へとはばたくことはあるのだろか? 大自然の摂理と少年の純粋な生と死への心の葛藤が交錯する、シリーズ完結の感動の第2巻。

実在の鷹匠である土田力三氏に捧げられた、鷹匠の人生と業を描く短編「最後の鷹匠」も同時収録。

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